拍手お礼等まとめ1 - 5/16

ぼくのほしいもの(クロルフ♀、ちびマーク)

 

「とーさんかーさん、ぼくたんじょーびにはおとうとがほしい!」

「「?!」」

 無邪気に、それはもう満面の笑みを浮かべて爆弾発言を繰り出した末っ子に、両親は揃って盛大に動揺した。

 クロムは勢いよく立ち上がりかけてテーブルの脚に身体をぶつけて悶絶し、ルフレは口元へ運びかけていたパイをカトラリーごと大きな音を立てて落とす。

「い、いやいやいや、あのな、<マーク>? 確かに欲しいものを教えてはほしかったんだが、その、それはだな……」

「??? おとうとはだめなの? いもうとでもいーよ?」

「うん、まあ……性別は問題じゃなく、そのー……なんだ、……」

 助けを求めて隣の妻を見るも、ルフレは未だに顔から火を噴く勢いで赤面したまま硬直している。頼みの軍師があてにならない以上、この難局を独力で乗り切らなくてはならないのだが……。

(あ、赤ん坊というのはコウノトリが……いや、少し早いが雄しべと雌しべの話をするか……ええい、こういう時はいったいどうすればいいんだ……!)

 邪竜を打ち倒した英雄も、我が子の邪気のないおねだりの前ではたじたじである。

 今日も今日とて、イーリスは平和だった。

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