お姉さんだから(現パロ、クロルフ♀、ちびルキナ)
「できました!」
やり切った、という表情でルキナが箸を置く。小さな娘と一家三人、協力して作ったおせちが並ぶテーブル。娘の前の小皿には、お重から移された黒豆がきっかり十粒並んでいる。
「上手にお箸が使えるようになってきましたね、ルキナ」
「ひとつもこぼさなかったな。偉いぞ」
「えへく」
箸で料理をつまむ動作が小さな手ではまだ難しく、これまでスプーンやフォークを使っていたルキナは、昨年弟ができると分かった途端、箸を上手に使えるようになりたいと練習を始めたのである。
なかなか上手くいかず、特に豆類が難敵だったのだが、今目は時間がかかったもののきちんと自分の皿に取り分けられた。
頭を撫でてやると、ぱあっと喜色を浮かべたのは一瞬で、すぐすまし顔になる。
「るきな、おねえさんになるのでとーぜんです!」
「あらあら、頼もしいですね」
微笑ましげな妻と二人、顔を見合わせて笑い合う。
可愛い娘と、愛しい妻と、新しい家族。今年もいい一年になりそうである。
※コメントは最大1000文字、5回まで送信できます