天使のプレゼント(現パロ、クロルフ♀、ちびルキナ)
サンタさんから直接プレゼントを貰うんです、と大張り切りだったルキナが力尽き、すやすや寝息を立て始めてしばらく。クロムは重大な密命を帯びて寝室へ向かっていた。この日のために用意した衣装――真っ赤な上下に同色の帽子と、白い付け髭を身に付けて。
『大事なお役目ですからお願いしますね、パパサンタさん』そう妻のルフレに笑顔でリビングから送り出され、眠るルキナを起こさないようそっと寝室へ入る。子供用ベッドには大きい靴下が吊るされていた。
「ん〜……となかいさん……えへへ……」
楽しい夢を見ているのだろう、いつにも増して天使のような寝顔の娘に思わず頬がゆるむが、ここで油断してはいけない。プレゼントの包みを靴下へ忍ばせようとして、何かが入っているのを見つける。可愛らしくラッピングされた小さな袋と、手紙。手紙には、見覚えのある娘の字でこう書かれていた。
――――さんたさん、おしごとおつかれさまです。となかいさんとたべてください。
袋の中にはルキナが保育園で貰ってきたクリスマスのお菓子。全部食べないで大切に取って置いたのだろう。重大ミッションを完了させたあと、興奮を抑えてリビングに戻ったクロムは、待っていた妻を抱き締めて、「うちの娘が可愛すぎる」と呟いた。
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