……さあ、ここが最後の分岐点です。
正しい歴史の筋道では、この後、すべてを捨てた筈の男は偉大なる聖王として、
また世界を救った英雄として、長く後世に語り継がれることになります。
その裏で踏みにじられた、ひとりの青年の願いを省みることなく。
青年は神を呪い、自らの王国を選んだ王を恨みました。
……ですが、もし。もし、青年の願いが叶えられる道があったとすれば。
覚えているでしょうか。軍師が、王の治める国から持ち出した耳飾り。
かつて王に贈られたその存在を、青年は知りませんでした。
けれど知った上で……その上で、王に真実を明らかにしたのなら?
青年の願いは叶うでしょう。
その代わりに歴史は変化し、偉大なる王は、道ならぬ恋で国を捨てた愚かな王
として史書に記されることとなります。
――――――これは薔薇の下の茂みに隠された秘密を巡る、王と、軍師の物語。
王の愛か、人の愛か。
あなたの望む道を選んで下さい。
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