Under the Rose第二部【サイト連載版】 - 12/22

 

 ……さあ、ここが最後の分岐点です。

  正しい歴史の筋道では、この後、すべてを捨てた筈の男は偉大なる聖王として、
また世界を救った英雄として、長く後世に語り継がれることになります。
 その裏で踏みにじられた、ひとりの青年の願いを省みることなく。
 青年は神を呪い、自らの王国を選んだ王を恨みました。

 ……ですが、もし。もし、青年の願いが叶えられる道があったとすれば。

 覚えているでしょうか。軍師が、王の治める国から持ち出した耳飾り。
 かつて王に贈られたその存在を、青年は知りませんでした。
 けれど知った上で……その上で、王に真実を明らかにしたのなら?
 
 青年の願いは叶うでしょう。
 その代わりに歴史は変化し、偉大なる王は、道ならぬ恋で国を捨てた愚かな王
として史書に記されることとなります。

 ――――――これは薔薇の下の茂みに隠された秘密を巡る、王と、軍師の物語。
 王の愛か、人の愛か。
 あなたの望む道を選んで下さい。

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