恋人ごっこ - 3/4

 

 許されないことを、している。それは分かっていた。
 再びまっさらになってしまった彼女の記憶に、偽りを注ぎ込む。
 向けられた無垢な信頼を踏みにじり、陵辱に等しい形でその身を穢した男を恋人と思い込ませ、外界から切り離し閉じ込めて。
 唾棄すべき所業だ。到底許されない。……許される、はずがない。分かっている。
 そう、よく……分かってはいるのだ。だが、それでも————。
 

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