わたしたちのだいすきなもの - 2/4

 四の月二十日

 きょうはるきなねえさんのたんじょうび! あさからとうさんもかあさんもとってもいそがしそう。まーくもてつだってくださいね、とかあさんにいわれたのでけーきのかざりつけをおてつだいします。あんまりおいしそうで、ちょっぴりあじみ。ふふふ、おいしー。もうちょっと、もうちょっと……

「だめだよまーく、それはねえさんたちのなんだから」

 もうなんですか、まーく。じゃましないで。わたしおてつだいしてるんです。

「じゃあ、なんでてつだってるのにけーきがちいさくなってるの?」

 そ、それは……その、あ、そう! そうです! さいきんるきなねえさんどれすがきつくなったってきにしてたから、わたしがてつだってあげるんです!

 うん、そうなの、これはるきなねえさんのため、ってどうしたのまーく? え? うしろ?? …………きゃー!!

「ふふっ、ふふふふ……ねえマーク? 誰が胸は育たないくせにお腹ばかり出てきたんですか……?」

 ち、ちちちち、ちがうわるきなねえさん。ただわたし、このあいだのぱーてぃーのとき、るきなねえさんがおなかがきつくて、じじょにたのんでこっそりこるせっとをゆるめてるのをみ――――きゃー! ねえさんがおこったー! まーくたすけて、っていないです……! うう……ふたごのきょーだいなのにひど、っは?! い、いまのいちげきは『すぺしゃるいんぱくとあたっく』! る、るきなねえさんったらいつのまにそんなわざをっ。

「何をウードみたいなことを言ってるんですかあなたは! もう、お姉さまの分までこんなに食べてしまって!」

――――いいんですよ、<ルキナ>」

 あ、おっきいねえさん! たんじょうびおめでとう! あのね、あのね、このけーき、わたしがかざりつけしたんです。どう?

「ありがとうございます、マーク。とってもかわいらしくできましたね。……あら、この果物は切ってあったものを使ったんですか?」

 ううん、ちがうわ。わたしがきったんです。え? ないふ? ちがいます。あぶないからってみんなさわらせてくれなくて、しかたがないからちょっととうさんのけんをかりました。

「お父様の剣? まさか……

 ――――おーい、誰だぁ? 宝物庫で果物なんて食べた奴はー。

 あれれ、ちゃんとあらったのににおいがのこっちゃったかしら……ん? あれ、どうしたんですか、おっきいねえさん。なんだかめがこわ……きゃーーーーーーーー!!

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