God save my dearest - 4/4

 やがて聖王夫妻の間に父王の色彩を受け継いだ王子が生まれると、国民は熱狂し、これでイーリスも安泰だと、自国のますますの繁栄を疑いもしなかった。
 それほどに生まれたばかりの赤子を抱き、幼い王女の手を引いて寄り添う二人の姿は幸福という言葉を絵に描いたようだったからだ。
 だから誰も気が付かなかった。
 もうすぐそこまで、絶望と崩壊の足音が近付いていることに。
 

 ――――同盟国フェリアよりヴァルム帝国軍来襲の報がもたらされ、聖王代理自ら妻と共に出陣するのは、それから間もなくのことであった。

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