夏のお嬢さん―聖王夫妻、異界のビーチを訪れるのこと― - 3/3

 

 ところでこの一部始終は、今回の騒動の原因となった露出度高めの水着をルフレにあてがった、ルキナとマークの姉弟に温かく見守られていた。
 やや離れたところから、他の客がこしらえたのだと思われる砂の城の陰に隠れてルキナは拳を握り締め、向かい合って硬直する両親へ小声で声援を送っていたが、父が母を抱き寄せその露わになった素肌に印を付け始めるとさすがに赤面して俯いてしまう。
 一方マークは始終冷静で、姉が静かになってもやけに神妙な顔つきで「あれなら、そろそろ僕が生まれてもいい頃だと思うんですけどねえ……」としみじみ呟いたのだった。

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